会長より一言


昭和63年4月2日は僕にとって忘れられない一日となった。
4月3日には昨日までの自分は過去の自分になってしまった。
そう、バイク事故で全身大火傷を負い顔や手の形がまったく変わってしまったのだ。
全く悩みの無かった事故以前の自分が、一瞬のミスで事故に遭い、自殺を考えるほど悩み、泣いた・・・
誰か助けてほしい、僕の気持ちをわかってほしい・・・
そんな時同じ悩みをもった火傷患者と出会い、気持ちが変わっていった。
辛いのは自分だけじゃないんだ!それに気付いてからは少しずつ前向きになれた。
そして、多くの人に出逢い、仕事も出来るようになった。本気で笑えるようになっ た!
世の中には悩みから立ち直れない人がたくさんいることを知った今、
そんな人たちはどこの扉をノックすれば良いんだろうと思ったとき、
オープンハートの会があるよって言ってあげたい!
もし悩んで落ち込んだときに、こんな会があったらいいのにと思える会にしたい!
少しでも多くの人のQOL(生活の質)を高めてあげたい!笑わせてあげたい!
そんな思いからオープンハートの会を発足することにしました。
この会の良いところは、会員の対象者の制限を設けていないことです。
顔に傷がある人、体に障害がある人、心に傷がある人、みな同じ人間です。
楽しく生きる権利を持っているのです。
ぜひ皆さん、僕たちと一緒にQOLを高めていきましょう!


会長 古市 佳央

 古市佳央プロフィール
生年月日 1971年9月19日

東京都出身 埼玉在住

ホームページ http://www.furuichiyoshio.com

16才まではやんちゃな少年時代を過ごすが、バイクの暴走による交通事故で重度熱傷41%という大火傷を負い、生死をさまよう。奇跡的に命を取り留めるものの、自らの変わり果てた姿に絶望し、自殺を真剣に考える。が、その後の3年間にもわたる治療を通じて様々な入院患者との心のふれあいを経験し
再び生きていく勇気を得る。
社会復帰後も多くの人との出逢い、読者との出逢いにより自分の使命に気づく。
「奇跡の出逢いが人生を変えた」どんな人でも明るく楽しく生きていける社会作りを目指しオープンハートの会を発足する。
差別や偏見を無くすための活動を中心に、どんな人でも明るく楽しく生きる権利を持っていて、明るく楽しく生きるためのお手伝いが出来る会を目指している。
学校などの講演活動を中心に多くの人に命の大切さや、生きることの素晴らしさを伝えている。


著書 『這い上がり』 ワニブックス刊
   
    『君の力になりたい』 北水 刊